はじまってもいなかったから

これから始めていきます

友達について1

[ある日の日記の一部]

 

 

ではここで友達についてくどくど書いていく。

 

 友達は作るものではない、できるものである。そういうことはかなりポピュラーな決まりごとになるのかな。でも、出会い系サイトなどというバカげているサイトがこの世の中には存在しているのだから、これはどう説明したらいいのだろうか。勝手にできていく人間関係をなぜ新しく作る必要があるのだろうか。

 

 前提として人間は社会に生きる、「社会的生物」であることに異論はない。例えばカマキリは自分の親なんてものは気にすることはないし、そもそも子供は生まれたときに両親そろって、「初めまして、赤ちゃん」なんてことは決して口にしない。口はないが・・・。親を大切にするのは人間の特性ではなかろうか。

 

ホモサピエンス以外の類人猿はどうだろうか。「夏になったから両親のもとへ帰省させてくれ」なんてことは言うのだろうか。否、そんな気味の悪いチンパンジーがいたらその動物園は狂った主脚力を持つ。そして「頭チンパン」というセンスの爆発した罵倒語は生まれてこなかっただろう。人間ほどに思考力を持たない生物なのだ。

 

 話は飛ぶが、人間という生き物は高度な思考力を手にしたことで、自分が自分に束縛されるという状況が生まれてしまっている。思考力がなければ、周りの状況に悲観して自殺することもない。自殺というのは高度な脳によってもたらせる最低最悪の袋小路ともいえよう。

 

 友達を作りたい、と思うこと自体チンパンジーは思いつかない。逆に言えば、檻に入れられた他のメンバーとの関係性にのみ気を使う「作られるもの」だという立場をとっているところも面白い・・・・・・・・